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アーチェリー競技中における自律神経系の調節

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アーチェリーは非常に集中力の必要な競技であり、そのためには自律神経を制御することが重要となっています。

特に優秀なプロのアーチェリー選手は迷走神経アプローチにより、自らの意思で心拍数を下げることも可能となっています。

パリ五輪に出場する6大会連続出場の古川高晴選手(近大職)は、鍛錬の成果により、「矢を射る時に心拍数をコントロールできる」ことで、注目を集めています。

以下は記事の引用となります。

とりわけ注目されているのは、「矢を射る時に心拍数をコントロールできる」という鍛錬の成果だ。「自分で心拍数下げられるのすごすぎる」「多少のことでは心拍数が上がらない制御術、自分も身に付けたい」「病棟でモニター付けてたら主治医呼ばれるレベル」「C・ロナルドがPK蹴る時と同じ現象だ。スーパースターの証し」などと、驚嘆の声が上がっている。

「自分で心拍数下げられるのすごすぎる」「主治医呼ばれるレベル」…悲願の「金」目指す古川高晴にSNSで驚嘆の声 読売オンライン 2024/07/25 10:45

https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2024/20240725-OYT1T50067


心拍数を下げることは、アーチェリーにおいて非常に重要で、交感神経を遮断し、心拍数を下げ緊張を取ってくれる「β遮断薬」は、アーチェリーの他、射撃などの集中力を必要とする競技において、ドーピングの禁止薬剤に指定されています。

しかし、心拍数自体は迷走神経コントロールにより簡単に下げることができます。

迷走神経を制することは、スポーツ界を制することにも繋がるでしょう。

アーチェリー中の自律神経

Jurnal sport scienceに掲載された論文は、アーチェリー初心者と経験豊富な選手の自律神経の調節と心拍変動を比較して、

そのパフォーマンスを比較・評価したものです。

7人の初心者の青少年と、10人の経験豊富な選手にボランティアとして参加してもらい、矢を射る前の 20 秒間の心拍変動を測定しました。

比較したところ、初心者と比較して経験豊富な選手は、競技前の値と比較して副交感神経系の活動が増加しているという結果が出ました。

経験豊富なアーチェリー選手のこれらの特性が、競技中の最適なパフォーマンスに適していることが示唆されています。

以下は記事の引用です。

初心者7名(14.0歳±8.5歳、ボディマス指数22.9±4.3kg・m−2、訓練経験0.4±0.3年)と射手経験者10名(16.5歳±10.3歳、ボディマス指数22.4±3.1kg・m−2、訓練経験4.1±0.9年)が志願した。心拍ごとの心拍数モニタリングを使用して、2ラウンドの競技中に各矢が発射される前に、心拍変動を20秒間測定しました。その結果、初心者と比較して、経験豊富な思春期の射手は、(i)ショットごとにより多くの時間がかかることがわかりました。(ii)低周波数帯域が高く、連続するR-R間隔間の二乗差の平均の平方根(つまり、心電図の2つの連続するR波間の経過時間)、および連続する正常から正常への間隔の割合が50ミリ秒を超えている。(iii)競技前の値と比較して、副交感神経系の活動の増加を示しています。

全文は以下よりお読み頂けます。

https://www.semanticscholar.org/paper/Autonomic-nervous-system-modulation-during-an-in-Carrillo-Christodoulou/a83be7052acb90ac3d5a8e43d92473d9b6e93270

末武 信宏Nobuhiro Suetake

医師・医学博士(M.D. ,Ph.D.)
さかえクリニック院長
第88回日本美容外科学会会長
日本美容外科学会認定専門医
順天堂大学医学部病院管理学非常勤講師
一般社団法人 日本肺活協会理事
一般社団法人 先端医科学ウェルネスアカデミー副代表理事
一般社団法人 日本美容内科学会理事
サイエンス・アーティスト

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