
アロマテラピーは看護領域においても活用されており、精神科・産婦人科を中心に緊張や不安の緩和、ストレスの軽減などを目的に使用されています。しかし、やみくもに使えばいいというわけではなく、香りの種類によってもその効果は様々で、その実際の効果についても臨床の場において科学的に完全に立証が必要となります。
アロマテラピーが人間の身体にもたらす作用についてはリラックスやストレスの緩和のような精神的な面が取り上げられがちですが、香りの種類によって心拍数・血圧などの生理的な面への作用もあり、自律神経系にも深く関わっています。
長野県看護大学の吉田聡子氏、佐伯由香氏の論文ではラベンダー、ローズマリー、シトラスの香りについてそれぞれの効果を検証しており、自律神経系への作用に関して着目しています。
Lavenderの香りは、交感神経系を抑え、精神・心理面だけでなく身体的にもリラックス効果をもたらした。逆にRosemaryのように精神・心理的にリフレッシュ・スッキリとした気分を感じさせるような香りは、その作用によって一過性に交感神経系を刺激する効果を持っていることが考えられた。嗜好において個人差の大きなCitrOnellaのような香りでは、精神・心理面にも被験者間でかなりばらつきがあり、自律神経系への効果も複雑であった。看護領域で芳香療法を用いる場合、精油自体の持つ生理的作用と個人の嗜好とを考慮し選択する必要性のあることが考えられた。
下記より全文をお読み頂けます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/23/4/23_20000901001/_pdf
