
○新型コロナウイルス感染症パンデミックのメンタルヘルスへの影響
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起こった際、世界各国でロックダウンが実施されました。日本でも外出自粛の制限要請が出され、テレワークへの移行や学校活動の制限などがされ、多くの人たちが他者との交流の機会を失うことになりました。これらの状況によって発生した孤独、孤立は私たちの精神に大きく作用し、うつ病の発症や強い不安に襲われるなど、メンタルヘルス上の多くの問題の引き金になったのです。
このような心理社会的なストレスは実際に新型コロナウイルス感染症に罹患した際に発生する身体的なストレスと掛け合わさることで、私たちの自律神経、とりわけ副交感神経系統の大部分を担う迷走神経に大きな影響を与えます。
○迷走神経刺激によるメンタルヘルス
これらのメンタルヘルスに関する影響を解決する糸口になるのも迷走神経です。迷走神経機能は免疫や各臓器の働きと密接に繋がり、感情や精神にも通じています。そのため迷走神経を刺激することによって、逆にメンタルヘルスに対して効果的な作用をもたらします。
特にデバイスを使用して首や耳介に存在する迷走神経を表面的に刺激する、非侵襲性の経皮的迷走神経刺激(tVNS)は生理的・心理社会的なストレスからの回復力を高め、心身的なリスクや費用対効果の面からも非常に有望であるとされています。
以下は新型コロナウイルス感染症によるパンデミックがメンタルヘルスに与える問題と、回復における迷走神経の重要性についての論文のまとめの引用の翻訳です。
•COVID-19パンデミックにより、メンタルヘルスの問題が著しく増加しました。
•ウイルス性ストレスと心理社会的ストレスの両方が、免疫と炎症に影響を及ぼす生物学的プロセスの変化を引き起こす可能性があります。
•迷走神経機能は、健康に関連する心と体の相互作用の中心となる経路の 1 つです。
•ライフスタイルの変更と非侵襲的な tVNS は、迷走神経機能を改善するための 2 つの戦略です。
•迷走神経機能の改善は、生物心理社会的回復力の促進にも役立つ可能性があります。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0149763421000646
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https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0149763421000646
