
群発頭痛とは頭痛を引き起こす要因がないにもかかわらず頭痛を繰り返す症状で、特に慢性的な群発頭痛の治療には困難が伴います。
難治性の慢性群発頭痛の治療のひとつに、埋め込み型の迷走神経刺激装置を使用する場合がありますが、侵襲性が高く、重篤な合併症を伴う危険もあります。
そこで、治療おいて有効なのが経皮的迷走神経刺激です。
日本頭痛学会に報告された慶應義塾大学神経内科の柴田護氏のよる研究論文にて、米国2施設 (三次頭痛治療センター)に通院する発作性および慢性群発頭痛患者を対象とした実験が実施されました。 その結果、多くの患者が症状の緩和を訴え、以前から酸素療法やスマトリプタン皮下注治療を行っていた患者らの中には、その治療が完全に不要となり、経皮的迷走神経刺激のみの治療で十分となるような変化も見られました。発作の頻度も減少傾向が見られ、この実験における有害事象の報告もありませんでした。
実験については以下のようにコメント・結論付けられています。
非侵襲的で忍容性が高く、かつ有効な群発頭痛治療法である可能性が示された。エントリー症例に、難治性の慢性群発頭痛症例が含まれていたにもかかわらず、良好な成績が得られたことも特筆すべき点といえる。本治療法の固有の性質から、盲検化試験を行うのは極めて困難であるため、効果が客観的に評価されていないという欠点は指摘できる。また、頭痛疾患では、特にデバイスや注射を用いた治療に対して、プラセボ効果が強く出る傾向も指摘されている。しかし、前述のように、難治症例に対する治療成績は、プラセボ効果のみでは説明できないレベルであると筆者らは述べている。
全文は下記よりお読み頂けます。
