
慢性的な疼痛は身体的な苦痛だけではなく、精神面においても持続的かつ大きなストレスを与えます。これらのストレスは自律神経系にも影響を与え、自律神経と痛覚知覚においても関連性があるとされています。
自律神経を外的に調節して操作する方法はさまざまですが、その中でも経皮的迷走神経刺激(tVNS)が近年注目されています。
経皮的迷走神経刺激(tVNS)による実験
新潟医療福祉大学の研究にて、tVNSが様々な疼痛ケアに活用できる可能性を示唆する結果が出てきています。
実験は被験者の耳枝にtVNS刺激装置を装着し、迷走神経刺激中の心電図波形を記録して、心拍数と自律神経活動指標(LF/HF)を求める手法がとられました。
実験の結果について下記の通りまとめられています。
迷走神経が副交感神経の大部分を占めていることから、迷走神経刺激により副交感神経活動が増大していることが考察できます。そして、副交感神経の働きが高くなればなるほど、疼痛を抑制することができるのです。
副交感神経にはリラックス効果やストレスを軽減させる効果があることもわかっています。迷走神経刺激による副交感神経への影響は、人間の心身ともに良い効果をもたらすことができます。
研究の全文については下記よりお読みいただけます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjptf/24/Supplement/24_2G16-01/_pdf/-char/ja
