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e スポーツ選手の知覚ストレスと自律神経調節に対する勝敗の影響

現在、e スポーツは急速に成長しており、世界中で注目と関心が集まっています。

世界各国で、大規模な国際トーナメントや賞金の出る大会も多く開催され、大会では何千万という観客が集まります。

今や、eスポーツはエンターテイメント産業として確立し、他のスポーツと同等なほど人気になっています。

そのため、当然eスポーツの選手には、個人及びチームでのパフォーマンスの最適化が求められています。

eスポーツ選手の試合前後のストレスと心拍変動のレベルの調査

競技スポーツには生理的、技術的、心理的スキルが関わっており、選手のパフォーマンスに直接影響を及ぼします。

特に、eスポーツは認知的および心理的なスキルが競技のパフォーマンスに大きく影響します。

すなわち、eスポーツ選手は従来の競技スポーツ同様、プレッシャーと競争の激しい環境の競技であるため、

最適なパフォーマンスを発揮には、ゲームのテクニックだけではなく、メンタルスキルやストレス管理能力を磨く必要があります。

そこで、プロのeスポーツ選手の勝敗の試合前後の知覚ストレスと心拍変動(HRV)を調査することで、

試合の前後でストレス反応と自律神経反応にどのような変化があるか調査しました。

心拍変動(HRV) の分析は、自律神経制御のバランス (交感神経系と副交感神経系) を調べることができるため、適応能力の指標になると考えられています。

この実験は、プロのeスポーツ選手の試合前後の知覚ストレスとHRVを調査することで、

勝者は試合後に自律神経反応とストレス反応がより良好になるという仮説を立て、神経心臓接続に関する文献を裏付けることを目的としています。

実験の結果は下記のようになりました。

50人の男性eスポーツ選手は、10の異なるブラジルチームから選ばれました。

実験は2回のセッションで実施しました。まず、ゲームの24時間前にインフォームドコンセントフォームに署名した後、サンプルの特性評価のみを目的として人体測定、身体活動レベル、熟練時間のデータが記録され、プレイヤーは知覚ストレススケール10(PSS-10)とHRV測定に慣れました。

次に、プレイヤーはゲームの10分前、60分前、30分前(ベースライン時間)とゲーム終了10分後に安静時のPSS-10とHRV記録を行いました。全体的に、PSS-10 に関する調査結果では、VG はベースライン (BL) および試合前と比較して試合後のスコアが大幅に低下したのに対し、DG は BL および試合前と比較して試合後のスコアが大幅に上昇したことがわかりました。

HRV に関しては、VG では RR、SDNN、rMSSD、pNN50、HF が大幅に上昇し、LF および LF/HF が大幅に低下したのに対し、DG では RR、SDNN、rMSSD、HF が大幅に低下し、LF および LF/HF が大幅に上昇しました。VG では HRV 応答が良好 (副交感神経の活性化が大きい) で、知覚されるストレス レベルも低かったのに対し、DG では HRV 応答が最悪 (交感神経の活性化が大きい) で、知覚されるストレス レベルも高かったことが観察されました。

全文は以下よりお読み頂けます。

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpsyg.2022.987149/full

末武 信宏Nobuhiro Suetake

医師・医学博士(M.D. ,Ph.D.)
さかえクリニック院長
第88回日本美容外科学会会長
日本美容外科学会認定専門医
順天堂大学医学部病院管理学非常勤講師
一般社団法人 日本肺活協会理事
一般社団法人 先端医科学ウェルネスアカデミー副代表理事
一般社団法人 日本美容内科学会理事
サイエンス・アーティスト

監修者紹介