
経皮的迷走神経刺激療法とは、迷走神経が分布している部位である耳介などに対して、電気・温熱・振動・マッサージなどの方法で直接刺激をする治療法です。
迷走神経刺激療法は過去、特にてんかんの治療において使用されており、患者の脳に電極を刺して刺激を与える侵襲性の方法が主流でした。この方法は患者への負担も大きく、手術が必要になるなど気軽の受けることが難しい治療法でしたが、研究が進んだことで体への負担の少ない経皮的迷走神経刺激療法が確立されてきました。
迷走神経刺激療法はてんかんの他、うつ病や統合失調症・認知症など脳の病気、頭痛・耳鳴り・めまいなどの身体症状、更年期障害や生理痛などのホルモンバランスの問題、脳卒中や新型コロナウイルス感染症の後遺症のリハビリテーション、その他、多くの炎症を伴う病気の治療など、非常に幅広い分野において有用な効果がある可能性が研究されています。
経皮的迷走神経刺激療法の研究がより進んでいけば、多くの病気に対して新しいアプローチができる未来が広がっていきます。
