
○ 経皮的耳介迷走神経刺激法 (taVNS) の睡眠障害への効果
2024年に発表された慢性不眠症患者における経皮的迷走神経刺激法 (tVNS) のランダム化臨床試験では、
tVNSが不眠症の重症度を有意に軽減することが示されました。
特に、耳介部への刺激(taVNS)が睡眠の質を改善する可能性が報告されています。
○目的と評価
2021年10月から2022年12月にかけて、中国北京の単一施設で実施された実験では、
慢性不眠症に対するtaVNSの有効性と安全性について比較、評価することを目的に行われました。
実験は、ピッツバーグ睡眠品質指数(PSQI)が8以上の慢性不眠症患者が対象となりました。
患者は1:1の割合で実taVNS群と模擬taVNS群に割り当てられ、
両群とも、1回30分間、1日2回、週5日間連続して刺激を受け、8週間の治療と12週間の追跡調査が行われました。
○結果
実験では、両群とも介入前後で統計的に有意な改善が認められ、効果は20週間にわたり持続しました。
しかし、PSQIスコアにおいては、実taVNS群は模擬taVNS群と比較して臨床的に意義のある改善が認められ、
精神的健康や疲労感などの副次的評価項目も同様に良好な結果を示しました。
この結果は、taVNSが慢性不眠症に対して、効果的な非薬理学的療法であることを示唆しています。
以下の引用は、有効性について説明します。
本ランダム化臨床試験において、taVNSは不眠症の重症度を有意に軽減しました。
偽刺激と比較して、PSQIスコアにおいて臨床的に意義のある改善が認められ、taVNSの効果は20週間にわたり持続しました。
多様な集団における有効性を検証するには、今後、より大規模なサンプル数を用いた多施設臨床試験を実施する必要があります。
全文は以下よりお読み頂けます。
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2828072
